2021年4月より、帝京大学微生物学講座教授に就任いたしました吉野友祐と申します。
当講座は、基礎医学講座の1つとして、医学部をはじめとした学生への教育、微生物および免疫に関する基礎研究を中心に活動しております。 医師をはじめ、薬学系、理学系、臨床検査技師など様々な分野からのメンバーが集結し、それぞれの特色を生かし、多方面から微生物・免疫に関し、教育、研究に取り組んでおります。教育については、当校が掲げる「医師として最新の医学知識・技量を身につけた良医を育てる」という方針に則り、基礎医学に触れることで身につく科学的思考力を育むべく、教育を実践しています。特に、基礎医学的な微生物学と、微生物によって引き起こされる感染症に関する臨床医学とを同時に学んでいただくことにより、医療者を志す学生のみなさんに興味を持っていただけるよう心掛け、ひいては講義・実習を通して、自ら率先して学んでいく姿勢を養っていきたいと考えております。研究に関しては、特に近年は臨床分離された薬剤耐性菌の遺伝子学的解析や、アシネトバクター・バウマニーの病原性評価などを中心とし、研究を行ってきました。(詳細は「研究」をご一読ください。)これらの研究を通じて、微生物・免疫学の発展に寄与すべく、当講座所属の研究員全員一丸となって今後も鋭意努力を続けていく所存です。
私個人としては、2011年より帝京大学医学部内科学講座感染症に所属し、感染症内科医師として診療を行う中で、特に季節性インフルエンザおよびHIV 感染症に関する臨床研究や、臨床で生じた疑問点を解決すべく、HIV関連する合併症の基礎的評価や、そのほかいくつかの基礎研究を行ってまいりました。2020年10月に微生物学講座に異動後は、医師の視点からできる基礎医学教育の実践、そして臨床と基礎の橋渡しとなる研究を行うべく、日夜努力を続けております。特に研究については、今後は、微生物・免疫学における基礎ー臨床の橋渡しとなる新たなトランスレーショナルリサーチの創出及び実践に注力してまいります。
微生物学講座は常に新風をもたらす人材を求めています。当講座の活動に少しでも興味を持たれた方はぜひともお気軽にメールなどでご連絡いただくか研究室をお訪ねください。
2021年6月12日